仙台市は高齢者が増加している地域

高齢者が増加している

今後も増加していくと予測される

仙台市をはじめとした東北地方の状況

著作権などについて

仙台市は宮城県の県庁所在地で、県の中部に位置しています。2023年1月1日時点の宮城県の総人口は225万7,472人で、そのうち男性が110万1,028人、女性が115万6,444人となっています。その中でも、65歳以上の高齢者は65万4,169人で、高齢化率は29.1%です。仙台市は人口100万人超の都市であり、高齢者の増加に伴い医療や福祉などの需要が高まっている状況です。
特に、東北地方の高齢化は他の地域よりも進んでいます。中山間地域を中心に深刻化しており、2045年には生産年齢人口と老年人口が逆転する可能性が高く、多くの課題が残っています。高齢化の要因として挙げられるのは、地域住民の長寿化です。医療技術が進歩し、健康管理が改善されたことで寿命が延び、それに伴い高齢者の割合が増加しています。また、地理的要因も大きいでしょう。東北地方は山地が多く豊かな自然に囲まれている一方で、冬は雪が降り生活に多大な影響が及びます。首都圏への移動に時間がかかるといった理由もあり、近年は首都圏への人口流出が多くなっている状況です。これらの要因が互いに影響し合い、高齢化が進んでいます。

今後の予測

仙台市の要介護・要支援認定者数ですが、2022年1月の時点で65歳以上の要介護・要支援認定者数は51,018人となっています。そのうち、要支援1が1万2,339人、要支援2が6,372人、要介護1が1万941人、要介護2が6,530人、要介護3が5,270人、要介護4が5,909人、要介護5が3,657人といった内訳です。仙台市は宮城県全体の平均よりも要介護・要支援認定者数が多くなっています。また、全国平均と比較した場合、総数では平均よりも要介護・要支援認定者数が上回っています。
今後の予測については、65歳以上の高齢者のうち、要介護・要支援認定者数は後期高齢化が進むに伴い増加し、2050年頃にピークを迎えるとされています。今後25年間で約7割もの増加が予想されており、早急な対策が必要な状況です。また、今後もさらに増加するとされる要介護・要支援認定者のうち、要介護3~5の重度の要介護者が多くの割合を占めるともいわれています。要介護・要支援認定者だけでなく、重度の要介護者の割合が増加する仙台市においては、多くの介護職が求められている状況です。
なお、この予測は厚生労働省が発表している介護事業状況報告に基づいて行われているものです。現行の要介護認定の内容や人口に対する認定率などが変化しないものと仮定して予測しています。今後の健康維持・増進に関する取り組みや認定方法の変更によって予測値が変わる可能性はありますが、それでも高齢者が増加していくこと自体は変わりません。

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